この手の実用書に"感想"というのもアレなんだけど…。
自分のコーヒーに関する嗜み方に関しては、スーパーで挽いた豆を買ってきて、ペーパードリップで淹れると言う程度。
豆に関するこだわりなんて殆ど無いし、サイホンやエスプレッソと言った特殊な器具を要する方法も全くの未体験。
最も端的に言うと、ブルーマウンテンってアフリカだよね?なんて思っていた程度といえば判りやすいでしょう。つまりはそういう事です。
そういう次第なので、本書の豆の産地に関する蘊蓄などはなかなか興味深く読めました。
アフリカ南米アジア各地のコーヒーの来歴とフレーバーが簡潔に纏められていて、ちょっとコーヒーを買う時ニワカぶってみたくなる…でもそれやったら負けなのでやらない。
本当はミルとかも用意して、豆屋さんに買いに行くレベルに至ってこそなんだろうけど、まあそこまでは無理かな。
豆の蘊蓄の後は基本的なコーヒーの入れ方と、アレンジコーヒーのレシピが約30種が紹介されていて、ちよっとチャレンジしてみたくなる。
あと意外だったのは、この手の本では軽視されがちだと思われるインスタントコーヒーに関してもそれなりのページ数をとって紹介されていた事かな。上記のアレンジコーヒーレシピにしても、面倒ならリキッドコーヒーを使いなさい的な記述もなされていて、そういう意味では初心者に優しい一冊ではないかと思われます。