2009年10月03日

本の姫は謳う 2巻感想 多崎礼



アンガス編と「俺」編のリンクがおぼろげに見えてきた感のある第2巻。
一応3巻完結予定だったけど、諸般の都合により全4巻になったと言う経緯があるとは言え、物語の骨格部分はそろそろ見せてくれてもいいかなあと思うので、アンガスの家族の話や姫との出会い、「俺」とリグレット、そして聖域とネイティブとの相克と言った部分を描いてくれたのは個人的に良かったと思います。

が、その一方で物語のメインにはあまり関係の無いスベル回収部分がかなりなおざりに処理されていて(まあ一つ一つ丁寧に描いていたら本が何冊になるか判ったもんじゃないとは言え)、これは無いよなあと思った次第。
やっぱり3〜4巻程度に収めるには話のスケールが大きすぎるのかもしれません。


セラとアンガスの旧友ウォルターを巡る展開はそれなりに面白かったかな。アンガスが絵に描いたような草食系なので別に三角関係とかそういうのは無いですけど、それなりに読者をやきもきさせる事には成功していたと思います。
言葉を取り戻したセラの口調には賛否両論ありそうですが、個人的にはお嬢系のですの調と、いかにも民草っぽいワイルドな言葉が不自然にミックスされた味わいは嫌いでは無い。
なんというか、ねるねるねるね的な心地よいグロテスクくさを感じると言うか。褒めてんのかけなしてんのか判りませんね。我ながら。


と言う訳で、一つ一つのエピソードそのものは悪く無いんですけど、全体の構成としてややまとまりが悪く感じました。
中盤の中だるみですかね?


“本の姫”は謳う〈2〉 (C・NOVELSファンタジア)“本の姫”は謳う〈2〉 (C・NOVELSファンタジア)

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posted by 黒猫 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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