2009年09月18日

“本の姫”は謳う 1巻感想

“本の姫”は謳う〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)
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最近では結構貴重かもしれないロードムービー調のファンタジー。
前作「煌夜祭」が重苦しい閉塞感に包まれた作品だったのに比べて、登場人物が全体的にノリが軽くてライトノベル的ではあります。
ラノベ的ムードを特に強めているのはツンデレな本の姫様と、お調子者のジョニーかなあ。別に否定的な意味ではありませんが、こういう比較的属性のはっきりしたキャラクターが登場するといかにもな感じになるのは否めません。
もっとも、全4巻の長編である事を考慮すれば、こういう雰囲気の方が気楽に読めるのは間違いないですけど。


1巻と言う事で、やはり世界観や登場人物の説明を兼ねた展開が描かれてはいますが、解説臭くならないようストーリーの中に自然に作品の基礎設定を織り込んで描いているのはよいですね。
奇抜な世界観だった前作に比べて、基本的な世界観に西部開拓時代の雰囲気を拝借しつつ、本やスペルといったこの作品独自の設定が簡潔かつ効果的に配されているので、物語の舞台となるソリディアス大陸世界をイメージしやすいのは最大の美点。

また、主人公アンガス視点と、時代も場所も判らない"俺"視点の2つの軸で進行する物語に関しても、前作を読んでいる人間には別々の物語がどう絡み合って1つになるのだろうかと予想する楽しみがある。
前作を読んでないと構造的にやや戸惑う可能性もあるかもしれませんけどね。

ここ何年かファンタジーものに飢えていた事もあって、これは楽しみなシリーズ。





posted by 黒猫 at 13:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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