まだまだ続くよザ・ワン編。
結局この巻もコウたちの出番が無いままに進行し、次の巻へと続くとなりました。
流石に3巻への持ち越しとは、引っ張りすぎじゃないのか…。
展開についても基本的には1巻の流れとさほど変化が無く、強いて言うと吸血鬼に従う道を選んだ者達と、逆らう道を選んだ者達との相克が描かれたのが差異といえば差異程度。
前巻のラストで思わせぶりに登場した海藤もほとんど出番無かったしぃー。
個人的には昇達よりも、吸血鬼の手を逃れて潜伏中のサクラ達の逃亡劇をメインにして欲しかったなあ。
そっちの方が展開にメリハリがあるし。
まあその辺に関しては、反抗期を描く事を好むうえお先生の作風にマッチしないという問題もあります。
また、今回も携帯ロケットランチャーを「銀色に光る」とか頓珍漢な知ったか描写していたりする例のアレが発動して、潜伏サバイバル生活の模様をデタラメに描かれるのも考えものな訳で。
基本的にうえお先生は物事を調べて描くタイプの作家ではありませんからねえ。
ちなみに携帯ロケットランチャーに限らず、戦場で歩兵が提げて歩く装備品は、大概にして光が反射しないように加工されています。銀色に光るランチャーなんか提げていたらキラキラ輝きまくっていい目標ですよ。
何はともあれ第一部遺すところ1冊のみ。どんな結末を見せてくれるやら。
悪魔のミカタ <12>It ストラグル
うえお 久光