築地 俊彦

すげえ久しぶりに読んだけんぷファーだけど。
キャラクターの名前と大体の構図を思い出すのに割と時間がかかってしまいました。
特に複雑な設定があるわけでもないのに…いや、むしろシンプルだからこそ一度雑多な記憶の引き出しの中に仕舞い込むと探し出すのが大変なのかもしれません。
それはともかくとして。
いきなり主要面子集まってのお泊り会なのはオギった。とは言ってもナツルは自分が実は男だと言う事を佐倉さんには隠している状態なので、正体を隠蔽することに必死でよからぬ企みを巡らせる暇なんてある筈も無い。
もっとも、読者的には相変わらず一体佐倉さんのどこが良いの?状態なので、ナツルの焦燥と逡巡はただひたすらに滑稽なものにしか見えないのが悲しい。
メインヒロイン?が一番魅力無いってどうなのよ。いや、僕にとってのメインヒロインは紅音なんだけど。メガネ図書委員は人類の遺産(レガシー)であり、失われる事は人類にとって大きな損失である。
後半の展開はモデレーターとケンプファーの関係に踏み込むと見せかけて、その実第三勢力的な新色ケンプファーの襲来で有耶無耶になった感じ。
核心に踏み込むと見せかけてより混迷の度合いを深めていくという手法ですね。
以前読んでいた頃とは精神状態も違ってきて、今現在の感覚的にはバトっているよりも紅音や雫会長とグダグダやっている方が楽しく感じるようになって来たのですが、果たしてこの作品はどこへ向かおうとしているのか。
僕は久しぶりに読むとはまります
けんぷファー、バトルとラブコメとTSものの要素が巧く取り入れられていて面白いですよね。
今度は漫画版を読んでみたいです。