2009年06月24日

遠すぎた星 老人と宇宙2 感想 J・スコルジー

タイトルに偽りあり!
いや、有名映画のタイトルをもじっているのは判るけどさ。

1巻の、老人が人工の肉体でもって若返ってエイリアンたちと戦う話から一転、2巻はCDFを裏切ったある男のクローンから再生された一人の兵士の物語になっています。よって老人とか関係なし。
1巻の主人公であるペリー達は老人だった訳ですけど、2巻の主人公ジェレドは死者のDNAを基にして大人の姿で再生された生後1年未満の、謂わば子供。両極端な存在であるという点については共通しているかな。


色々と世界観が明かされていくのも2巻の大きな楽しみの一つ。
銀河系におけるCDFは他の知的生命による同盟関係の前ではかなり弱小勢力らしく、それ故に敵に対しても味方に対してもえげつない策謀を巡らせて自分達のポジションを守っている事、理由は不明ながらもあえて孤立路線を貫いていることなど。

更にこれまで凶悪な敵として描かれてきたエイリアン達も、姿や生態はともかく精神面では案外地球人のそれと大きな隔たりが無い連中がそれなりに存在する事が描かれます。
ララエイ族の科学者カイネンとか、その北欧染みた名前だけでなく言動も地球人とほとんど変わらない。食癖はアレだけど。
ラストの流れからして3巻ではCDFも他のエイリアンと同盟を結ぶみたいですが、一体どんな連中と組むのか楽しみではあります。

個人的には1巻のノリの方が好きですが、SFらしさという面では2巻が上かな。


ところで宇宙空間で生活できるように改造された人類って、思いっきりマン・アフターマンの宇宙人間ですよね?
本人たちはガメラにあやかってガメランと自らを称していますが…。


老人と宇宙 感想

遠すぎた星 老人と宇宙2 (ハヤカワ文庫SF)
前嶋重機 内田昌之
4150116687



posted by 黒猫 at 06:50| Comment(0) | TrackBack(0) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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