2009年06月23日

やってきたよ、ドルイドさん! 感想 志瑞祐



アイルランドから日本の中学に転校して来たドルイドの娘シャレイリアさんが、超自然的な魔術でもって騒動を引き起こす、割と基本に忠実な作品。
雰囲気的にはフルメタルパニックの短編に近いかなあ。軍事オタクを超自然的な魔術の使い手に置き換えた感じ。

もともとライトノベルは楽しくてナンボ、面白いは正義!を基本とする僕にとっては、このあまり深く考えず流されるままにイカレた世界を楽しめる作品は非常に心地よかったです。
文章がどことなく最近の神坂一さんに近くて、かつてのラノベブームを知っている人間にはそこはかとなく懐かしい気分に浸れるのも良い。
変に気取った方向に進みつつある一部のラノベとは好対照で、久しぶりにラノベの基本形を見た気がした。

また、懐かしいだけでなく主人公の白川夏穂が程好く変態だったりと最近の流行のパターンもしっかりと押さえてあって、トータルとしてかなりポイントの高い作品と言えます。
強いて言うと極一部存在感の無い、単なる解説役のキャラクターがいるのが気になるかな…でもこれは今後このキャラの当番回を作れば済む問題なので、たいした事じゃないですかね。


基本仕様がドタバタコメディなので、作品としてのライフサイクルは決して長いとは言えませんが、続けられる限りは続巻出して欲しいです。
でもアイルランド人のシャレイリアさんが憎きイングランドに復讐する様な展開はカンベンな。
作中でお子様ランチの上に乗っているイギリスのユニオンジャック旗を忌々しげに放り捨てるシーンがあったけど、実際問題として今もまだ険悪なムードは残っているんだろうか。彼女が物心付く頃にはIRAも活動停止していたと思うんだけど。
いずれにせよこの辺の要素はスパイス程度に用いるぶんには異論はありませんが、出来ればあまりラノベでは触れないほうがいいかも。


やってきたよ、ドルイドさん! (MF文庫J)
志瑞 祐
4840124558





posted by 黒猫 at 12:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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