
世界一多くの命を奪った銃、小さな大量破壊兵器…と、数々のあまり誇らしくない渾名を持ち、ハリウッド映画では悪役御用達の銃と、とかくイメージの悪いAKシリーズ。
そんなAKシリーズをはじめとして、ソ連/ロシア軍で使用された各種銃器の写真と簡潔にまとめられた解説と、貴重なFSB特殊部隊の訓練風景やアメリカのPMC等で使用されるカスタムAK、更にAKの生みの親であるミハイル・ティモシェヴィチ・カラシニコフ氏へのインタビューと、なかなかに盛りだくさんな内容なのが本書です。
全体として"広く浅く"という印象は拭いきれず、AKの内部メカニズム等にはあまり踏み込んでいません。
しかし、ニュース映像やハリウッド映画などでAKの美しいスタイリングにハートを射抜かれたAK初心者が、AKとはなんぞやと手に取るのには最適の一冊だと思います。
銃そのものだけでなく、訓練で実際に使用されているシーンも豊富な写真で紹介されていて、銃のサイズや発射時の反動の具合などもイメージし易いのが良。
さすがにアメリカで魔改造されてM4よりも集弾性を高めたモデルとかまで紹介するのはどうかと思うけど、AKの発展性の高さを象徴しているのは確かです。
75連ドラムマガジンが異様に似合うのに笑った。
カラシニコフ氏へのインタビューについては、主にAKがテロリスト御用達になっている現状や氏の近況が中心。
正直テロリストが愛用しているのは別に氏の責任ではないと思うのですが、どうしてそう言う意地の悪い質問をするのか…ちょっと萎えた。
敢えて悪者探しをするならば、どんどんAKを複製して第三世界にばら撒きまくっている某ノーリンコこそが悪の元凶だと思うんですがどうか。
それはともかくとして、よく俗説で言われている「Stg44のコピー」に対する氏のコメントがほとんど載ってないのは少し残念でした。最近はようやく「コンセプトは真似ても(氏曰くは試作命令の要求仕様書にドイツ軍のアサルトライフルみたいなものを造れとあったらしい)設計はまったく別物」という真相が知られてきましたけど、未だコピーだと信じている人も少なくないので、こういう大事な事は何度も言うべきなんですけどね。
そもそもロシア人が本気になってコピーしたらあんなもんじゃ済まないよ。
何せB29をコピったTu-4なんか、敵機に撃たれた弾痕(製造時に工員のミスで開いた穴という説もある)までコピーしたという嘘か本当かよくわからんけど、シベリアに行きたくない一念で必死でコピーしたのならあながちあり得るかも知れない逸話付きなんだぜ。
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