2009年03月05日

外道忍法帖―忍法帖シリーズ 感想 山田風太郎

外道忍法帖―忍法帖シリーズ〈2〉 (河出文庫)
山田 風太郎
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『甲賀忍法帖』に次いで読んでみた山田風太郎忍法帖シリーズ。
今回はローマ天正少年使節団がローマ法王より下賜されたという百万エクーの金貨を巡って、老中松平伊豆守配下の伊賀忍者15人、幕府転覆を目論む由比小雪配下の甲賀忍者「張孔堂組」15人、そして財宝の鍵をとなる鈴を体内に隠し持つ15人の童女(この少女達も大友忍者という設定)合計45人が入り乱れる異形バトルです。

まあ、何と言うか物凄い野心作なのは間違いないし、面白いのも間違いないのですが、登場人物の多さだけは如何ともしがたい。
ただネットとはありがたいもので、ちょっと検索するとこの作品に登場する45人+2人の忍者達を簡潔に解説をしたページがありましたのでそれをプリントアウトして手元に置いた状態で読書。
作中にも3グループそれぞりの忍者が一斉に名乗りを上げるシーンがありますから、その際に名前だけでもメモしておのも良いかも知れません。
とにかく本編は勝負に継ぐ勝負で、殆んど台詞もないままに死合って果てるキャラクターも多いだけに、状況をしっかり把握しておかないと置いてけぼりになる危険性もなきにしろあらず。

ラストでの、15童女の首領マリア天姫によって語られる全ての構図は良い感じにクラクラさせてくれます。そしてマリア天姫の使うある意味最強にして不死身の忍術にも戦慄を覚えざるを得ない。
これぞまさに山田忍法。
この人の凄いところは、破天荒な忍法を編み出してもそれに対して言い訳がましい超理論をこじつけしないところにあると思います。無茶苦茶やっているんだけど許せてしまうのは、娯楽に対する姿勢の徹底した潔さ故。


本館で漫画ブログをやっている関係上か、この作品も漫画にするとさらに面白いだろうなあと思えてなりません。奔放なイマジネーションから生み出される数々の山田忍法は、やはりビジュアル化してこそその新の魅力が遺憾なく発揮されると考えるのですがどうか。





posted by 黒猫 at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・時代物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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