久しぶりの悪魔のミカタです…ってこれ4巻の感想でも書いたなあ。
しかも1年以上前…(汗)
何せ積み本多すぎて完全に訳わからなくなってます。
読むペースより増えるペースの方が圧倒的に早いので…どう考えても計画的に進められる訳が無い。
ま、それでもある意味それでも読んだ本の内容を朧げながら記憶している俺ってスゴイ!!
はい、軽く自画自賛して気合入れてみました。これであと10年は戦えるかも知れない。
5巻は今までの知恵比べ的な展開から一転、ボクシングを題材にしてかなり派手なアクションを含んだ物語として仕上がっています。
特筆すべきはコウと高虎との綾をかけたボクシングの試合シーンで、約80ページにも渡って息詰まる攻防が描かれています。
スポーツとは言え物語の中での位置づけはバトルに近いものでありながら、殴りあうシーンとラウンド間の駆け引きとを有機的に組み合わせて展開させる事で単調さを排し、退屈どころか非常に読み応えのあるものに仕上がっていました。
このシーンだけでも一本の短編小説として成立すると言ってもたぶん差し支えないでしょう。
また、これまでの話は知恵の実と契約した契約者との駆け引きがメインだったのが、知恵の実そのものと対峙する構図になったのも物語の転換点を感じさせて興味深い。
終盤グレイテストオリオンの力で日奈に生まれ変わる=日奈を生き返らせる決意をした綾とか、盛り上がり方もまるで最終巻かと思わせる位のものがあります。
反面、今回はキャラクター的に言うと綾がメインだけに、1巻当時のあんな事やこんな事などなど結構どぎつい描写が散見されるのは判断が分かれるところかも知れません。
個人的にはお気楽な話の方が好きと言えば好きなので、今回はちよっと読んでて疲れました。
それでも作者の技巧の冴えでぐいぐい読まされた訳ですから、やはりうえお氏は非凡な才能の持ち主なのは間違いない。
次の巻は…1年以内には読みたいなあw
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ラベル:うえお久光